memo

「わかりやすく言うと」という言い方

友人と世間話をしていて、たまたま宮台真司氏の話がでてきて、気づいたことのメモ。 NHKだったかのトークを見ていたとき、宮台氏が「わかりやすく言うと」「簡単に言うと」というたぐいの前置きを1分に1回くらいするので、口癖になってるんだろーなーと…

自己へのウィトゲンシュタイン的(?)接近

浅野氏の議論を読んでいて、ちょっと気になること。 自己(物語)の「穴」は、そもそも他者の位格に空いているものではないか、ということ。 それが自己のうちに空いているようにみえるとすれば、それは自己(物語)が成立・発効したことの(事後的)効果と…

演芸場としての動物園?

こういう付録みたいな遊園地というか遊戯施設というか、日本では珍しくもないだろうが、ヨーロッパの動物園では見たことがない。 たいして巡ったわけではないが、ロンドンの動物園にも、ダブリンの動物園にも、バルセロナの動物園にも、なかった。 このあた…

大学制度(改革)雑考

大学教員の平均的な給与水準は、世間的な水準からいえば、そんなに悪くないといっていいのではないか、と思う。 「夏休みや春休みもあるじゃん」って声もあるだろうし、「自宅研修日」という名目で大学に出勤してこなくていい日もある。 ただ、そのとき、ほ…

「がんばる」ということば

今年は経団連の申し合わせとかで、採用活動は4月以降におこなうべしということらしく、おかげで各社の面接や筆記が今月に集中しており、このところ、学生さんたちは例年にもまして疲れた顔をみせている人が多い。 その顔をみると、つい「がんばれよ」と言い…

前回の補足

「自己責任」論の話ですが。 「個人」と「社会」(「世間」でなく)は、そもそも利害が対立するものだとすれば、「自己責任」はその利害調整の局面において問われるべき、と述べた。 どこまで社会が責任を負うべきで、どこまで個人が責任を負うべきか。 その…

「自己責任」と「世間」

イラク人質問題をめぐって、あちこちで「自己責任」論を目にする。 彼らの(自己)責任や政府・国の責任やその他うんぬんについて、どうのこうの言いたいことは私にはない。 ただ、それをどうのこうの言う議論について、ちょっとおかしさを感じるところがあ…

社会言語科学会大会

東京出張より帰還しました。疲れきっとります。 26日(金)に新幹線で東京へ。 車中で翌日の学会講演のパワーポイントを補足して完成。 新宿のホテルにチェックインした後、「メディアとことば」研究会へ。 是永論さん(立教大)の「映像広告に関する理解…

問いかけとしての「ジャーナリズム」

私は基本的にあまりジャーナリストやらジャーナリズム研究者が好きではない。 それはたぶん、彼ら彼女らが「正義」やら「真実」やらをベタな肯定形で語りあげがちだからだと思う。 ひょっとしたら私が高校〜大学生期をすごした80年代のアイロニカルな「感…

読書メモ(承前)

●大澤真幸「神は細部に宿るか?」『d/SIGN』6号、2004年 オタクの細部への拘泥を、欲望の換喩的移行様態においてとらえ、「神」=全体性が「細部」=部分に宿ることが可能かを、落合仁司の(可算/非可算)無限概念による神学論によりつつ論じる、いかにも大…

読書雑記

●「特集 非暴力の力」(ビッグイシュー、6号) 冒頭p.12-3に、1982年パレスチナで「チェックの模様のスカートをはいた少女が殺されていた」写真。 こういうの、もう、ダメです。 自分の子どもと年格好が近い子どものこういう写真。 もう、どうしようも…

反‐ゲーム脳

の本なり何なりを、だれかが論者をまとめて出しておいたほうがよいのかもしれない、と思った。 きっかけは、今春号のInterCommunication(48号)。 特集が「大学」だったので買ったのだが(あまりにおもしろそうな稲葉振一郎+黒木玄対談に惹かれて)、そ…

プリクラ的監視社会

ケータイやネットで簡単に映像通信ができるようになったら(すでに半ばなりつつありますが)、既存のコミュニケーションはそれに代替されるようになるか? わたしはあまりそうは思わない。 もちろん、旅行中の留守宅や、ひとり暮らしをしている老親の居宅を…

多元化する自己?

リクルートのInstitut der Arbeiten、日本語名「ワークス研究所」というところから、取材の申し込みがあったので、サイトをのぞく。 そこにアップされている学芸大の浅野智彦さんの「若者の自己の多元化」に関するインタビュー記事を読んだので、いくつかひ…

「脳」語りへの違和感

おととい行った講演会というのは、清川輝基氏(NHK放送文化研究所・専門委員)の「子どもがあぶない! メディア漬けの現状を考える」(@大阪府立文化情報センター)。 えーと、いくつかおもしろい話もありましたけども、端的に言って萎えました。 げんな…

心理学化する社会

の著者でもある斎藤環さんが『中央公論』3月号に「「有害なわいせつ性」という社会通念こそ有害である」という文章を寄せている(『心理学化する社会』と直接関係する話ではありませんが)。 例のマンガ『蜜室』のわいせつ性を問うた裁判の判決に関するコメ…

浪花節的非分節性

浪花節では「歌う」ことは厳しく禁じられる。「節を語る」。節=メロディは歌われるのではなく語られるのだ。つーか「歌」と「語り」の二項対立でしか「声の実践」が分節できない視点というのは,どうしようもなく西洋近代的な認識枠組ではなかっただろうか…

動物的イメージ消費?

もうひとつ、北田さんの鑑賞記で気になったのは「アートで落すのはいかがかな?とは思ったけれども」というところ。 単なる連想にすぎないのだけども、「マスコミ制作実習」という授業で学生の作ったあるビデオ作品のことを思い出した。 それは、ある学生の…

サブリミナル、補足

一般的通念として流通している「サブリミナル」と、科学的(心理学的)概念としての「サブリミナル」には、少なからずギャップがあるように思う。 サブリミナル(効果)が社会的に問題にされた場合、やっかいなのはそのギャップがそれと気づかれにくいことだ…

サブリミナルのどこが悪い?

日テレが「マネーの虎」のオープニング映像で1万円札のカットを0.2秒(1秒30フレ中の6フレ)挿入していた、という報道が昨日あった。 以前ほど「サブリミナルだ、サブリミナルだ、うあああ」というお祭り騒ぎにはならなかったようだ。 もう聞き慣れて飽きた…

本日の妄想

メールやチャット,掲示板などのCMCで使われる「絵文字」について. いまだインターネット普及せざりしころ,私はパソコン通信ユーザだったが,その電子会議室で使われていたのは「(^_^;)」というようなやつだった. 今も一般によく目にする絵文字だが,…

パーフィットの思考実験

について今日は妄想してみました(することないもんで)。 例の、火星へ「私」(1人称のI)を遠隔電送(teletransport)するってやつ(Reasons and Persons, chap10)。 地球上にあるトランスポータに入ると、「私」の細胞の状態がすべてスキャンされて、そ…

はてなスキンのお気に入り

Hydrangea Default Cross Triple_gray あたり。とりあえず一番上のやつに設定。