「わかりやすく言うと」という言い方


友人と世間話をしていて、たまたま宮台真司氏の話がでてきて、気づいたことのメモ。
NHKだったかのトークを見ていたとき、宮台氏が「わかりやすく言うと」「簡単に言うと」というたぐいの前置きを1分に1回くらいするので、口癖になってるんだろーなーと感じたことがある。
んで、私だったらたぶん「わかりやすく」言ったりしないだろうなー、「おおざっぱに言うと」「乱暴に言ってしまうと」という言い方をするだろうなー、と思ったのです。
もちろん、そこには「あまりよく考えてないんで/わからんので、つっこまんといてね」という予防線としての意味あいが大きいわけですが(笑)、それだけではなくて、「わかりやすく」「簡単に」言えることなら、わざわざわかりにくく複雑に言う必要はないよね、という思いもちょっとあったりする。
そこからすれば、「わかりやすく」「簡単に言うと」という言い方を、“あえて”宮台氏がするのは、学者・研究者であることを“あえて”示す言説“戦略”の端的な例なんだろーなー、と。
私はたぶん生涯、「(厳密に言うと複雑でわかりにくくなってしまうんで)おおざっぱに言うと」までの前置きしかしないと思う。
どっちの前置きがいい/悪いの話ではないんですが、「わかりやすく言うと」という前置きを“あえて”“戦略的に”“アイロニカルに”言うか/言わないか、だけでなく、それと別の軸(「わかりやすく」/「おおざっぱに」)もいくつかあっていいだろうなあ、と、ふと思ったもので、メモ。


疲れてんので、自分でも何をメモしてんのか、よくわかんないす。
いや、疲れてなくてもそうか(笑)