『ケータイの2000年代』刊行されました

ケータイの2000年代: 成熟するモバイル社会

ケータイの2000年代: 成熟するモバイル社会

2001年と2011年に実施した全国調査の分析をもとにした論集です。
私は第3章「デジタル・デバイドの現在――それは今なお問題であるのか」と、補論2「ネット依存とケータイ依存」を書いています。
今さらデジタルデバイド?と言うなかれ。
ネットの動向・流行がめまぐるしいせいか、それを研究する側も関心が移ろいやすく、日本ではデジタル・デバイド問題などすっかり過去の話として忘れ去られた感もありますが、実はその陰に隠れて(?)この10年間でデバイドが深まった面も認められます。
海外では地道な研究が続けられており、それらも結構フォローしてありますので、レファレンス代わりにもなるかもしれません(もちろん紙幅の制限もあるので、網羅的には扱えていませんが、ポイントとなりそうな研究は押さえたつもり)。
5400円+税はやっぱりちょっと高いなあとは思いますが、これでも執筆者は印税なしで価格は最大限抑えたのですよ。
巻末にはちゃんと単集表(+2001年と経年比較できる項目はその集計値)も付いてます。