2006-01-01から1年間の記事一覧

阿部真大『搾取される若者たち ――バイク便ライダーは見た!』

非常勤帰りの電車のなかで読了。『ソシオロゴス』に掲載されていた論文の新書化ですよね。 バイクの世界も、バイク便ライダーの世界も知らない私にとって、そのルポというだけでもおもしろい。 社会学的にも興味深い(「誘惑する職場」の分析など)のだが、…

必修逃れ問題

edu

2年務めた学部執行部もお役後免になり、ようやく少し時間の余裕もでてきたので、ブログもぼちぼちしたペースで再開していこうかな、っと。 そういうわけで、おとといのAO入試の面接の際も受験生諸君から話の出た、高校の必修逃れ問題について、ちょっと書…

大学生の犯罪1969

「関大通信速報」No.1(1969年10月16日発行)より抜粋。 文中の人名は、とりあえずアルファベットに変更してあります。 九月以降に発生した主要な暴力事件はつぎの通りである。 9.12(金)午後3時頃、法学部学生・Y君が誠之館で号館で経斗委・工斗委のヘルメッ…

すてきな消しゴム版画

ずいぶん更新が滞っております。 書くネタがないわけではないのですが、書く時間がないのです。 今日はおもしろいソフトを見つけたので、これでお茶を濁そうかと。 「ナンシー"小"関 風 パッチもん版画」作成ソフト http://www.hirax.net/diaryweb/2006/07/0…

研究者の「人生ゲーム」

人生に疲れつつある今日この頃、「研究時間」を資本として使う人生ゲームができたそうで、しみじみ感じ入るところがあります。 理系白書:思わず熱中!?研究者版「人生ゲーム」 成功つかめるか http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20060503…

ボードPCというマーケティング戦略

vaioがこういう↓PCを出しまして。 http://www.vaio.sony.co.jp/Products/Concept/Vision/ 隊長が「それはノートパソコンではいかんのでありましょうか」と疑問を呈しておられます。 http://column.chbox.jp/home/kiri/archives/blog/main/2006/04/27_073647.…

「安心」という言い訳消費

papipoはバンダイが運営する専用サイト「キッズスタジオ」にのみアクセスが可能。登録すると、コンテンツダウンロードに利用できるポイントが毎月300ポイント支給されるほか、専用ドメインのメールアドレスが発行される。インターネットサイトへのアクセスは…

『戦争体験の社会学』

戦争体験の社会学―「兵士」という文体作者: 野上元出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2006/02/01メディア: 単行本 クリック: 33回この商品を含むブログ (16件) を見る 著者からのいただきもの。 昨日読み始めたら、うっかり止まらなくなり、無理矢理時間をこじ…

哀悼

波多野誼余夫先生が1月にお亡くなりになっていたことを今知った。 (via http://www.team1mile.com/asarin/tdiary/?date=20060218#p03) 先生との接点はほとんどない。大学院生時代に先生の講義に何回かもぐりこんだのと、学会のシンポでコメンテータとして…

南田さんのリプライへの応答

浅野智彦(編)『検証・若者の変貌』勁草書房の2章「若者の音楽生活の現在」についてです。昨日のエントリに対し、著者の南田さんよりリプライいただきました。 コメント欄でも述べたように、「仮設定された言説に対して答えることは無理です」というのは、お…

世論調査ピンチ!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060214-00000105-yom-soci いや、ほんと、調査屋にとっては切実にピンチなのですよ。 しかし、「7割は回収できないと、正確とは言い難い」というコメントにはまいった。 私のたずさわった調査で7割も回収できたのなん…

『検証・若者の変貌』

検証・若者の変貌―失われた10年の後に作者: 浅野智彦出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2006/02/01メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 107回この商品を含むブログ (33件) を見る 第一章 若者論の失われた十年……浅野 智彦 第二章 若者の音楽生活の現在……南…

北海道新聞への寄稿記事

今日は朝から7時間会議でした(挨拶) 今年の抱負は「大学の愚痴をこぼさない」ですので、こぼしませんとも。 ホームページの方に、北海道新聞へ寄稿した「『過激』さウケる社会 〜細木数子、小泉劇場、2ちゃんねる…」という記事をアップしました。 掲載か…

講義の感想より(2)

2ちゃんねるを全く読まない人が4割もいたことには少しおどろきました。また書き込んだ経験のある人が1割以下であることにもおどろきました。予想では3割はいるだろうと思っていました。2ちゃんねらーである人が目につきやすいから、もっとたくさんいる…

講義の感想より(1)

今年度後期はテレビのリアリティ(or リアリティTV)の話やら、ケータイ的/ネット的リアリティの話やらを、とりとめもなくしてきたわけですが。 「トゥルーマン」や「マトリックス」の映画、「サバイバー」の映像を組み込んでの講義が多かったので集中でき…

d-tsuji.com

どえらく遅ればせながら、あけましておめでとうございます。 年が明けたついでに、d-tsuji.com ドメインを取得し、ホームページを移設いたしました。 このブログともども、よろしくご愛顧のほど。