「チョコレート工場」で小さな発見

Charlie and the Chocolate Factory (My Roald Dahl)

Charlie and the Chocolate Factory (My Roald Dahl)


小学校のときに繰り返し読んだ記憶がある(もちろん英語でなく田村訳で読んだわけですが)。
よめさんが英語の勉強と称して買っていたので、当時の感覚を思い出しながら、寝る前にちびちび読んでいた今日この頃。
別に柳瀬新訳が悪いからってわけではないんですけど*1


最初のほうで、チャーリーのお母さんが、チャーリーのおじいさん(つまり自分の義父)に向かって、「Grandpa」と呼びかける場面が出てくる。
日本語だと、子どものいる状況で、自分の父or義父を「おじいちゃん」と呼んでもさほど不自然ではないけど、英語でもそういう言い方をするのだなあ、意外に思った。
鈴木孝夫さんの本だったか、最年少者に視点を合わせて呼称を決めるのは、日本語文化の特徴とかいう話を読んだ記憶があったので。
子どもに呼びかけるとき、「ボク、どこから来たの」って言うことがあるでしょ。
大人への呼びかけで「アタシ、どこの出身?」てな言い方をすることはない*2
こういうふうに、二人称が一人称に変化するのも、最年少者の視点から呼称を決めるから。
それと同じ。
ってな話だったような。


実際、英語で(子どもの前であれ)夫が妻のことを「Mother」と呼ぶような例に出くわした記憶はないのだが、皆無ではないのだな、ということを知りました。

*1:立ち読みしたけど、http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4566014118/qid=1127558698/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-1245620-5234702のカスタマーレビューに書かれてるほど、悪いかなぁ?

*2:関西弁で「ジブン、どこの生まれ?」てな言い方をすることはあるが、これも相手を自分より下に見ているニュアンスが生じる。なので、後輩には使えるが、先輩に「ジブン、どこのお生まれですか?」などと言おうものなら、張り倒されかねない