出席のとりかた

青山政利(近畿大学)「講義の工夫」(『私大教連おおさか』19号、2005.4.20)より。

でも学生個人の名前がわかっている講義をしたいという思いから、出席の取り方を一工夫しています。……学生の意志のままに座らせながら、座っている場所を把握しながらという方法です。
それぞれの教室の座席配置にあわせて、空白の座席表を毎回用意し、その座席表に、その日に学生が座っている場所に名前を書き込ませる、という方法で出席をとっています。さすがに二〇〇人もいると全員が名前を書き終えるのに一五分ほどもかかってしまいますが、五〇人程度の講義でしたら五分もあれば書き終えてくれます。この間も講義は進めているわけですからタイムロスは実質的にありません。
これを身ながら講義を進めていきますから、真剣に講義を聞いている学生、ぼんやりしている学生。誰なのか一目瞭然です。学生に質問をするときも、学生の顔を見ながら個人名で指名することもできます。叱るときも名指しできます。こんな方法で、ささやかですが、なるべく個人として評価する努力をしています。


一度やってみるか。