So-netの冒険、てゆうか勘違い?

So-net blogで一悶着おこっている。
ことの発端はプロバイダ側がユーザのブログにAdSenseを事前了解も得ず、強制的に挿入し始めたこと。
http://blog.so-net.ne.jp/blog_wn/2005-09-08

2.お客様のブログへの広告挿入の開始
本日より、お客様のブログページに、AdSenseの広告枠を表示させて
いただくことになりました。今後ともよりよいサービスを提供していくため、
ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
なお、こちらの広告枠を非表示にすることはできません。ご了承ください。


CSなぞどこへやら*1、なんとまあ勇気ある冒険をすることか、というか、何を勘違いしたんだSo-net?、とも言いたくなるような。
当然、ユーザのなかから猛反発の声があがる。
それに対するSo-netの対応。
http://blog.so-net.ne.jp/blog_wn/2005-09-09

●広告表示開始の事前告知不足に関するお詫び
広告表示の開始につきまして、事前に十分なご説明を差し上げなかったことについてお詫び申し上げます。


えっと、反発は予想だにしてなかったんでしょうか。

・今後何らかの形で、広告表示・非表示の選択ができるオプションをご提供することを検討いたします。


せめて当分のあいだは広告挿入は中止して検討しなおすという選択肢はなかったんでしょうか。

●広告の継続につきまして
So-net blogといたしましては、皆様にサービスを継続して提供させていただくために、今後とも広告の継続はさせていただきたいと考えております。何卒ご理解とご協力をお願いいたします。


どうしてもやりたい、と。
「ご理解を」といっても、広告を挿入しないと「サービスを継続」するのが難しい理由を説明しないと、理解しようがないんじゃないでしょうか。
要するに、↓*2で述べられているような「大人」の選択肢を最初から提供できなかったのか、ということだが。
http://blog.so-net.ne.jp/MizunoYutaka/2005-09-08-3


ミクシィでも似たような問題がおきている。
以下、mixi community「mixi事務局観察会」の「コミュニティの説明」より抜粋。

 mixi内での会員の表現活動に対する事務局の姿勢が問われそうな出来事が頻発していますが、包括的に議論を深めるコミュが見当たらなかったので、とりあえず作ってみました。
…(中略)…
 事務局の姿勢が気に食わないユーザーはmixiなんかやめちまえというのもある意味で正論ですが、せっかくmixiを使っているなら、ユーザーの声をサービス向上に反映させる努力をしてもいいのかなと思います。


たとえていうなら、自分の借りた家に、大家さんが勝手に広告看板立てたり、こういうこと言っちゃいけないという決まり(罰則を含む)を作ったりしてる、ってことに近いのかと思う。
賃貸契約したときはそういう事項はなかったじゃん、(So-netの場合は)家賃もちゃんと払ってんじゃん、後から相談もなしに一方的にどんどん決まりを押しつけていいの?! 気に入らなきゃ出て行けばいい、って言われても、もう住んでしまっている家に愛着もあるしさ。
感覚的にはこういう抵抗感かなと思う。


この借家のアナロジーでいくと、どうなんでしょうか。
ミクシィの場合はひとまず措いといて、So-netの場合、ユーザ側が民事訴訟なり何なりを起こした場合、司法的にはどういう判断が下されるのでしょう?
法律のことはまったくわからんのですが、借地借家法は適用できないにせよ、けっこう原告側が勝てそうな気もするのだが。
行列のできる法律相談所」でとりあげてほしいような。

*1:Cultural StudiesじゃなくてCustomer's Satisfactionね

*2:勤務先の同僚の先生のブログです