九州出張二、三、四日目

出張二日目。喫茶店でモーニング食って、教育後援会へ。副学長のお話やら、キャリアセンター事務長から就職状況のお話やら何やら。昼に弁当食って、午後から学部別懇談会。社会学部のご父母の参加者は15名。自己紹介のあと、2時間あまり個人別の面談。成績状況の良好な学生さんのご父母がほとんどだったので、ちょっと気がラク。16時前には部屋に戻り、報告書作成。そのあと、ぼやぼやテレビ見たり、本読んだりしてるうちに、うとうと寝てしまう。20時くらいに晩飯を食いにいく。めんどくさかったので、ホテル内の和食屋へ。黒豚カツ定食とビール。残念ながら、さほどうまくはなかった。


出張三日目。移動日。鹿児島観光する気力に乏しく、さほど時間的余裕があるわけでもなく、というわけで、駅前の映画館に入って『宇宙戦争』鑑賞。内容については特に。旧作との比較で何か授業のネタになるかな、という程度。日本からの中継というシーン(TV Asahiのロケ車が映ってた)や、「Osakaではtripodを2台倒したらしいぜ」というセリフやらに、映画市場としての日本への配慮をうかがう。


ちなみに、このシネコンの入っている駅前ビルは下のようなことになってます。

梅田のHEPの観覧車と同じですな。地方都市は全国どこも同じようになってきているというのは、もはやクリシェですが。
さて、この駅前ビルの向かいにあるダイエーには、大きなさつま白波の看板がかかってました。他の地方ではさつま白波がどでかい看板で掲示されてることはないでしょうが、これを「地方色」と言っていいのかどうか。焼酎でさつま白波といえば、全国区ですし、全国進出をはたした焼酎であるからこそ、どでかく駅前に掲示されているわけで。全国区の地方色。globalizationとはまさにglocalizationにほかならず。ビルの観覧車とさつま白波の大看板がフラットに並列されている風景こそが21世紀日本の地方の風景なのだなあと、暑さもあって少しくらくらしまして。
その後、とんこつラーメンを食って(これは、んまかった)、近場の維新博物館で西郷どんのロボットを見て(これもこれでおもしろかった)、新幹線に乗って熊本へ。


17時すぎからまた懇談会前日ミーティング。とどこおりなく終了し、懇親会。
理事長に「辻センセイ、思い出づくりに明日朝5時から散歩に行きましょうや」と誘われる。



ん?



えーと、



なんですって?



思い出づくりっておっしゃいましたですか?



理事長、たしか御歳七十ン歳でらっしゃいませんでしたっけ?



そんな今どきの学生みたいに、



思い出づくりだなんて、



というようなことはおくびにも出さず、



0.2秒後に即答。



「無理です、疲れちゃってます」



理事長「いや、センセイ、わしは今週、新潟、東京、名古屋とまわって……」



「いやあ、理事長はお若くていらっしゃるから、私なぞは無理です、ははははは」と爽やかに笑ってごまかす。



その後も「モーニングコールをかける」とかご無体なことをおっしゃるので、その夜は部屋の電話から線を抜いて寝ましたとも。
ドアにもしっかりDO NOT DISTURBの札をかけて。
事務職員のかたがたは5時起きで理事長と熊本城散策をなさったそうで。
誠にお疲れさまです。



裏切って、すいません......



出張四日目。とどこおりなく終了。今度の会場は、社会学部のご父母が1人しかいらっしゃらなかったので、かなりラクでした。おかげで時間が余ったので、熊本城見てきました。

しかし、昼の暑いさなかに汗かきかき、熊本城行くんなら、朝の理事長のお散歩におつきあいすればよかったのである。来年はスニーカーを用意してこようっと。まあ、来年までには、降格あるいは免職となっていて、もはや機会があるまいというウワサもあるが(笑)


で、とっとと空港へ。途中、バスのなかから宮島達男展をやっているのを見かけ、知っていれば見て帰ったのにぃぃぃぃ、と激しく口惜しがる。でも、予定より2時間以上早い便で帰れたのでよしとする。18時半には帰宅。シャワー浴びてメシ食って子どもといっしょにそそくさと寝ましたとさ。