「優しさくれたサッカー少年」


というタイトルの、25歳主婦の投書より(朝日04/9/30朝刊)。

8カ月になる娘を連れてバスに乗ったときのことです。……後ろから「ベビーカー持ちましょうか」と声を掛けてきたのは、中学生風のサッカー少年でした。世間では小中学生の事件が毎日のように報じられ、私も子育てに不安を感じていたのですが、この親切な少年の心に触れて「ああ、大丈夫」とさわやかな気持ちになりました。


少年犯罪凶悪化の不安をあおるマスコミの培養効果、という話はもうさておき。
25歳っていえば、ついこないだまで、中学生だった年齢じゃん(わたしのようなオジサンからみれば)。
そういう年齢層ですら、「少年」たち、「若者」たちを、自分たちとは違う異質な不気味な存在として切り離している。
大学生と話をしていても、「今の高校生はわかりませんよ」と言うことがよくある。
そして、高校生は中学生を切り離し、中学生は小学生を切り離す。
世代間の切断の連鎖。
昔からそうだったのかもしれないが、切断の細分化はまちがいなく進んでいるだろう。