どうも対応がオソマツ

すぎるように思えてしかたない。
江角マキコの年金不払い発覚の話。
いえ、社会保険庁ではなく、このキャンペーンを扱った広告代理店のことなんですが。
日経と朝日しかチェックしてませんが、今日の朝刊にもやはり依然として、江角バージョンではありませんが、年金払おうねキャンペーンの広告が載ってましたですよね。
しかも、ご丁寧に(小さいながらも)江角のカット入りで。
これが信じられない。
ふつうは別の広告に差し替えるなり、せめて江角のカットを消すなりの対応を代理店はとる。
広告主としても、こんなタイミングで出稿するのは逆効果にしかならないから、即了解はとれるはず(まあ今回の広告主は官僚なので、ひょっとしたらすばやい意志決定ができなかったのかもしれませんが)。
昨日の今日では対応できないように思えるかもしれないが、そんなことはない。
新聞てのは、昨日書いた記事が今日載る媒体ですから、対応は十分可能なわけで。
実際、私がまだ代理店に勤めていたころも、複数の版下原稿を用意しておいて、クライアントのかかえるチームが勝ったか負けたかで次の日の掲載広告を差し替えるのはざらでしたし、こういうトラブルのときに急遽別のクライアントの広告に差し替えたりするなんてのも、代理店のリスク管理としては当然「打つべき一手」のなかに組み込まれているものです。
そもそも遅くとも、問題の記事の掲載誌が発行される前日には、この手の情報(クライアントのトラブルにつながりそうな記事が掲載されるなどの情報)は、いずこからともなく代理店に伝わってくるはずだし、ある意味、そうした情報を仕入れるために代理店てのはクライアントとメディアを媒介しているわけで。
なのに、何の手も打たれていない。
結果、今朝の朝刊の広告掲載費(おそらくはウン千万)は、ドブに捨てるどころか、火に油を注ぐために使われたようなものになっている。
国のお役所がクライアントということは、たぶん電博クラスの大手代理店ではないかと思いますが、ちょっと信じがたいオソマツさで。
使っていたタレントがスキャンダルでまずいことになるのは、よくある話なんですよ。
ただ、その後の対応がこうもマズイのは、ちょっとめずらしい気がする。
博報堂が大広、読広とホールディングス化してから、電博の関係がさらに剣呑になったという話もありますから、電博どっちかが取り扱い代理店だとすると、何か裏工作があったのかもしれない。
まあ、どーでもいいことではありますが、このあたりの裏事情、そのうちどっかの記事になるんではないかという気も(つっても「噂の真相」は休刊しちまったしなあ)。