Arbeit macht frei

dice-x2004-03-03


本日で、今年度の入試監督は終了。
ふう。
監督中、何となくこの文句が頭に浮かぶ。
Arbeit macht frei.
言うまでもなく、アウシュビッツ強制収容所(だけではありませんが)の門に掲げられていた標語。
ただ何となく、わけもなくなんですが。
ひと言も発することなく、黙々と監督の指示にしたがい、試験にとりくむ受験生をみていたら。
別に受験の「非人間性」だとか、そういうことを思ったわけではないんですが。


それはともかく。
例年思うことだが、相変わらず「国語」の正解がわからん(漢字問題以外)。
いや、この選択肢が正解なのだろうな、というあたりはつくのだが、でも、それが正確な答えかというと、いやちょっと違うでしょ、と思ってしまう。
より正解に近い選択肢を自分で作りたくなってしまう。
問題文を「最も正解に近い選択肢をえらべ」にしてくれるといいのだが(笑)。


20年前、共通一次(今のセンター入試のことね)を受けたあとも、友人に「国語の正解がわからん」という話をしたことがあった。
友人曰く、「問題だけ読んで正解しようとしたら、そりゃ無理だって、おじいちゃん世代が問題作ってんだからさ、おじいちゃんがどういう答えをしてほしいと思ってるか、問題じゃなくて出題者を読まなきゃ」。
あ、そっか。
試験の前に教えてくれよー。
清水義範の『国語入試問題必勝法』を読んだのも、それからずいぶん経ったあとのことだった。
試験の前に読んでればなー(確かまだそのころは出版されてなかったとは思うが)。
受験生諸君、国語の入試うける前には、この本を読みたまえよ。
パロディ本ではあるが、けっこうそのままベタに役に立つんじゃないか(いまだに)と思う。