とある格差
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『役に立つ大学 2005完全版』
商売柄、最近どうもこの手の本が気になって買ってしまうのである。
それはともかく、そのなかで「教育に力を入れている大学」の上位に国立大学(法人)が並んでいるので、「国立大学のほうが私立大学より教育熱心やなんて、そんなことあるかいな」と思ったのだが、そうではなかった。
一般的に国立大学が教育に力を入れているという評価は、キャンパスの広さや教員一人当たりの学生数、理系なら各種の実験施設など恵まれた教育環境によるものだ。
教員が教育熱心かどうかでは(ひとまず)ないわけね。
それならわかる。
たとえば教員一人当たりの学生数は、国立が一〇・三人に対して私立が二三・八人。
ん?そんなもんかね?
ちょっと気になって文科省の学校基本調査(平成16年度)を使って検算してみると、確かに国立大は10.25人、私立大は23.79人。
しかし、どう考えてもうちの大学はそれより多いやろーなーと思い、関西大学の教員一人当たりの学生数を計算してみると、43.13人。
やっぱりな。
うちの学部はもっと多いはず、と計算してみると、やはり78.59人*1。
私立大平均の3倍以上の学生を担当してるわけか、そりゃ、きついはずだわな。
ちなみに個人単位でいうと、添削などの学生の個別指導がある授業(ゼミとか実習とか)の学生数を「教員一人当たりの学生数」と考えるなら、今年の私の学生数は103人。
はははは、国立大平均のぴったり10倍かあ...orz