感傷の季節

昨日は子どもの卒園式。
「みんなはせんせいがうけもったはじめてのこどもたちでした」ということばに、同じく「せんせい」と呼ばれる立場にある者として、ちょいとグッときてしまう。
「ちちおや」としてより「せんせい」としてグッときてしまうのは、少しいびつかもしれないが。
でも、わかるなあ、「はじめてのこどもたち」への思い入れ。
てな感傷にふける暇もなく、大学へ向い、会議で書記をこなしたあと、夜は私の「はじめてのこどもたち」、ゼミの一期生の何人かと呑み会へでかける。
長崎から出てきたM川くんはじめ、S良くん、S安くん、N田さんほかと久方ぶりに痛飲する。
大学の「せんせい」というのは、卒業生と屈託のめるのが楽しい。
30年後、よぼよぼっとした爺さんになって、卒業生に招かれて、小津安二郎の映画みたく「みなさんご立派になられて」と酔っぱらうのが私の老後の夢なのだ。
2時すぎまで呑んでしまったおかげで宿酔ではあるが、これから「3度めのこどもたち」の卒業式。
こうなったら迎え酒だぜ、どんと来い。
せんせいはちょっぴりさびしいよ。