試験の答案とメディアリテラシー

むやみに疲れた...
学年末試験の答案350人分をやっと採点し終わった。
〆切を1週間ほど遅れて、事務職員さんには迷惑をかけた。
まことにスンマセン。
でも、この人数分を、入試期間をはさんで2週間弱で採点せいっつうのは、ちょっとキツイのですよ。
学内や学会の雑務もごちゃごちゃ立て込んでたし(まだ終わってないのもあるし)。
いや、言い訳です。
はてなに逃避してるあいだに、採点しとけばよかったんです。
おっしゃるとおりです。


今回の試験問題は「メディアとリアリティの関係を論ぜよ」とか何とかいうのを出したのだが、最後の締めの文句に「メディアリテラシー」を出してくるのが、やはりちょこちょこ目に付く。
他の先生からも、マスコミやメディア関係をテーマにした講義の試験答案では「何かというとメディアリテラシーでオチをつける」という話をやはりよく聞く。
いや、決してまちがいじゃないんですけどね、そのほとんどがあまりに「紋切り型」なのが気になるところで。
別に講義で「メディアリテラシー(論)」そのものを批判したわけではないけれど、ある種の「紋切り型」をもちだすメディアに対して、これまた「紋切り型」のように応じられてしまう「メディアリテラシー」によるメディア批判、それらの共犯めいた関係については、ちょこっとふれたはずなのだが。
メディアのいうことを鵜呑みにしてしまう思考停止をやめなくては、というふうに締める答案も同断。
それこそが思考停止になっちゃってるんだって。
あまりに単純なことですけどもね。
講義でそれ以上複雑なことは、ざっくり割愛しましたけどもね。
というわけで、紋切り型として「メディアリテラシー」の類で締めている答案は、ちょい減点でした。