ゼミ合宿終了

昨日9人、今日の午前中に6人のゼミ論報告を聴き、ディスカッション。
今年はレベル高し。下手な学会報告より、よほどおもしろかった。ゼミのプログラムを練り直した甲斐があったというもの(とはいえ、プログラムどおりには全然いかなかったが)。
研究テーマをいくつかご紹介。

  1. なぜ「マクド」か?
  2. 洋画の字幕と女ことば
  3. カラオケでの選曲作法
  4. 死語の用法
  5. 恋愛指輪
  6. ゴレンジャーの主役はなぜ赤?

1.は、なぜ関西弁では「マクド」になるのか(関東は「マック」)を、方言学的音韻論によって説明した力作。もう少し調査を進めて、つっこんでいけば、学会発表できそう(同じこと言ってる先行研究がなければ)。
2.でおもしろかったのは、英語を訳すとき、男性のほうが女性より、女ことば/男ことばをよりはっきりさせる傾向がみられた点(なぜかはわからんが)。
3.は、いっしょにカラオケに行く相手が親しいほど、場を盛り上げることを考慮せずに、自分の好きな曲を歌う傾向があることを、アンケート調査で確認。
4.は、死語をよく使う人ほど、言語的な流行感度が高い(低いのでなく)ことを明らかに。笑いをとるためのネタとして意図的に死語を使うことが多いから(関西の、あるいはある種のコミュニケーション・スキルに長けた関大生に特有の傾向かもしれないが)。
5.の報告で少し驚かされたのは、93年にすでに恋愛指輪(恋人がいるしるしとして左手薬指に指輪をする)の出現について書いた新聞記事があるということ。私はもっと最近だと思っていた。
6.は、ゴレンジャーものがまだ続いていて、現在28作目(特捜戦隊デカレンジャー)ということに、単純に驚く。知らなんだ。アバレンジャーとかがゴレンジャーの系譜をひくものだったとは。