後で書くと書いておきながら

なかなか書く時間を取れずにおりましたが、「とくダネ!」放送後に担当の方からメールをいただき、それに返信したメールを上げておきます。
さらし続けてきたメールもこれで最後。

またもレスポンスが遅くなってしまい、恐縮です。
このところ週末に休めずにいたので、今度の連休は何もせずひたすら休んでおりまして。


今回の放送について、私としては現状では望みうるほぼベストの出来ではないかと考えておりますし、××さんにも感謝しております。
丁寧に取材され、制作者側の主張(というかスタンス)もきっちり盛り込まれていたと思います。
もちろんブログにも書きましたように、スタジオでのコメントや反応には個人的に残念なところもありますが、それこそが私の言う“構造的な”問題からくる限界であるわけですし、それに対する問題提起としては十分な力をもっていたのではないかと。


スタジオのキャスターや出演者の“仕事”上の役割というものも理解しているつもりです。
大雑把な言い方をすれば、それはある種、視聴者(の反応)の「代理」をするということでしょう。
むしろ視聴率の「代理」と言った方が適切かもしれません。
そうした視聴率という――制作者(送り手)側と視聴者(受け手)側の、何というか「対話」の――回路はむろん重要なものではありますが、それ以外の「対話」の回路があまり力を持っていない。
番組「批判」にしても、得てして「攻撃」「非難」ばかりになってしまい、「対話」というより「独話」の応酬に陥ってしまう。
そういう“構造”はやはり制作者側にとっても視聴者側にとっても不幸なことではないかと思います。
マスコミに対する「批判」的なメディアリテラシー(教育)の重要性を言うなら、それは受け手側(あるいは送り手側)で完結するものではなく、「対話」やコミュニケーションの回路を開くものであるべきでしょうし。


なので、私としては、今回の放送に限らず、単純に「いいよね」「悪いよね」ではないような「批判」を続けていくことが、自分の“仕事”であるだろうと考えています。
ネット上では(予想もされたとおり)ほぼ独り相撲に終わりましたが、次につながる小さな芽はいくつか作ることができたような気もします。


今回はプロ意識をもった仕事に直に接することができ、うれしく思っています。
またいつか一緒にお仕事ができる機会があれば。
(もうこりごりと思われているかもしれませんが;笑)
遅くなってしまいましたが、御礼申し上げます。
今後とも一層のご活躍を心より祈念しております。